「集中治療室のLow-intensity modelからHigh-intensity modelへの移行が重症患者における有害事象の発生率に与える影響」
当院集中治療室では2019年4月よりClosed ICUという集中治療室に入室した患者さまに対して集中治療医が主治医となり治療をおこなっていく体制をとっております。その理由としては、集中治療の専門医が治療方針を決め、いつでも駆けつけることが可能な体制をとることで患者さまの死亡率が改善すると報告されているためです。
また集中治療室の患者さまにおいては手術や治療の合併症・副作用といった有害事象が多く発生すると言われていますが、Closed ICUという体制において有害事象の発生が抑えられるという研究はまだおこなわれていません。そのため、私たちは過去4年間のカルテの記録をもとに有害事象の発生率がどの程度変化しているのかを調査したいと考えております。